タクミシネマ      オール・ユー・ニード・イズ・キル

オール・ユー・ニード・イズ・キル
ダグ・リーマン監督

 冒頭から中間くらいまでは、非常に面白い。どんな展開になるのかと、とても期待を持たせて観客を引っ張っていく。3D効果と相まって、軍隊が集積された場所など、リアルな感じも良く出ている。
 「第9地区」などでもエイリアンが描かれていたが、それに比べると地球人の側しかスポットが当てられていないのが物語を貧弱にしている。
 時間をコントロールするエイリアンに対して、辛うじて2人だけが対抗できる。着想は良いが、時間をコントロールするというアイデアにとどまり、主題がないので見終わった後の充実感がない。
後半になると、同じパターンの繰り返しになり、先が見えてしまうのが興ざめである。
     原題は「EDGE OF TOMORROW」  2014年アメリカ映画   (2014.7.23)

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