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前評判の高い映画だったが、その通りにとても面白い映画だった。 ネオというコンピューターオタクの青年が、パルチザン・グループのリーダーであるモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)から「我々の仲間にならないか。君は救世主だ」と接触を受ける。 1999年と思っているが、実際は2199年で、人間はコンピューターの熱源になるために栽培されているのだという。
真実を知らされた彼は、人間の尊厳を取り戻すべく、コンピューター支配の社会と戦い始める。 宇宙船のなかに肉体をおき、戦いに行く場所は仮想空間である。 サイファー(ジョー・パントリアーノ)という仲間の一人が裏切るのだが、彼に肉を食べてもその味覚は脳が感じるのだと言わせている。 実際に手や足が切断されても、あたかもその手や足があるかのように痛いと感じる。 この映画の凄いところは、CGIやSFXを多用して仮想空間の話にしていながら、その背景には精神的な物語がたっぷりと隠されていることである。 キリスト教がユダヤ教から生まれながら、ユダヤ人とは一線を画していることによく似ているし、単なる過去への回帰とも違うスタンスである。 映画の中で演じられるカンフーは、香港の演出家ユアン・ウー・ピンが演技指導に4ヶ月もかけただけあって、なかなか見応えがある。 ラリーとアンディー・ウォシャウスキー兄弟は、「バウンド」を1本撮っただけのほとんど新人である。 1999年のアメリカ映画。 | ||||||
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