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最近見たアメリカ映画は、アクション映画を別にすれば、家族を主題にしたものばかりである。 そのアクション映画だって、古き良き時代の家族像は登場せず、主人公は離婚していたり、ゲイだったりといった有り様である。 20年も一緒に生活しているゲイのカップル、アーマンドとアルバートは、ドラッグ クイーンのナイト クラブを経営している。
男役をやっているアーマンドは、かって恋人とのあいだに子供をもうけた。 彼らには、自分の両親たちのような生き方は、絶対に理解してもらえないと心配した息子は、結婚相手の両親が来る日だけはストレートの家庭を演出してくれと頼む。 問題は、母親をやっているアルバートである。 そんなことは予定になかったので、アーマンドとヴァルとは驚くが、意外なことに上院議員とアルバートは話が会う。 同士である保守派の上院議員が、道徳維持連盟を結成し、その長におさまった。 マスコミをすべてまいたつもりだが、しつこく食い下がる記者が、上院議員を追いかけて結婚相手の家までついていく。 この映画で、家族の原則が確立されたように思う。 いままで様々な形の家族が云々されてきたし、これからも激論が続くであろう。 これからも愛情とはどうあるべきか、と言った形での家族論はあるだろうが、もはや対なる男女という性別が家族に持ち込まれることはないだろう。 ゲイの映画は、キワモノとかb級映画と見られがちだが、実にしっかりした構成と、ふんだんにお金をかけてつくられた映画である。 ゲイの解放とか、単家族の誕生や家族の拡大という方向の映画はつくられても、古典的な家族の維持という方向の映画はない。 1996年のアメリカ映画 | |||||||||
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