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やや暗いレトロな画面。 ヒロインを助ける警官が正義なのか悪なのか判らない設定。 追いつ追われつのシーソーゲーム。 期待させながらのすれ違い。 主人公が死んだと見せかけてのハッピーエンド、良くできている。 決して派手さはないが、とてもいい映画である。 期待して観に行ったわけではなかったが、拾いものをしたような嬉しい映画だった。 アメリカの監督が、ロシアに乗り込んで映画を撮っている。 断末魔を見た彼女は、演技ではなく本物の殺人だと直感する。 声をだして助けを求められないことの恐さを、ずしっと味合わされる。 身体障害者を主人公にした映画はたくさんあるが、それらは共感を呼ばないことが多い。 主人公の職業は、映画の特殊メイク。 ヒロインの最良の理解者が女性だというのは、男性として悲しいものがある。 マフィアと何かと噂の絶えないロシアだが、まさか警察ぐるみで、猟奇殺人のポルノを密売しているとは思えない。 この映画は、情報社会になって、障害であることを事実として見つめる作業が、やっとできるようになったことを教えてくれる。 この映画を身障者ものと観るのは、監督の本意ではあるまい。 *2003年7月20日に、ケーブルテレビでこの映画を見たというKazumiさんという方から、「終盤に正義派だとわかる刑事も最後には死んでないですよ」というメールをもらいました。確かに、死んで欲しくないキャラなのですよね。それは覚えているのですが、ずいぶん昔に見た映画なので、死んでなかったか覚えていないのです。ごめんなさい。 この映画は有名じゃないですが、とても良い映画でした。Kazumiさんも好感をもたれたようで、嬉しい限りです。ご指摘いただいて、ありがとうございます。 | |||||
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