タクミシネマ      ハンナ・アーレント

  ハンナ・アーレント
マルガレーテ・フォン・トロッタ監督   

 今では泣く子も黙るハンナ・アーレントだが、1960年代はそうではなかった。アウシュビッツの生き残りがいる時代、アイヒマンに対して冷静な判断ができないのは当然だった。
 大衆は哲学に生きているのでもないし、論理や正義に生きているのでもない。いわば宗教に生きているのだ。アーレントの裁判レポートが理解されるはずはなかった。我が国でも、オーム真理教の事件では同じ嵐が吹き荒れた。
 <考える>というのは孤独なものだ。女性でも哲学できるという見本である。
 原題は「Hannah Arendt」  2012年ドイツ ルクセンブルグ フランス映画   (2014.1.27)

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