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来年の劇場で公開される前に、東京映画祭の事前公開で見た。 メイジーという子供が自分の面倒を見ない両親から、自分の面倒を見てくれる他人を選んでいくというエンディングは良い。しかし、お話があり得ないことばかりだ。ロック歌手である母親は、きわめて身勝手である。ベビーシッターを1人しか付けず、歌手活動に邁進している。こんなことはないだろう。 両親は離婚するが、父親はそのベビーシッターと結婚して、子供の親権を確保する。親権の確保のための結婚だから、ベビーシッターに愛情などそそがない。しかも、この父親はゲイらしい。結局、ゲイのパートナーを追って、子供を捨ててイギリスへ行ってしまう。 連れ合いになる男性への愛情なしに、子供の面倒を見るためだけに結婚する現代女性はいないだろう。主体性のない女性に育てられたら、この子供は自立することができなくなってしまう。こんな映画がまかり通れば、マドンナやアンジェリーナ・ジョリーの子育てはどうなってしまうのだ。女性の自立を歪曲して、血縁のない子供への愛情を賛美し、ゲイの子育てを擁護する映画である。 優れた映画というのは、2つのモチーフの間で揺れ動く主題の結論を、観客に考えさせるものだ。この映画は、あまりに単線的な展開であり、こんな単純な人間はいない。ゲイ監督のカップルが、子供ほしさに撮った宣伝映画だと言わざるを得い。 原題は「What Maisie Knew」 2012年アメリカ映画 (2013.10.4) |
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