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韓国映画の底力を見る思いである。「オールド・ボーイ」や「家族の誕生」といった優れた映画をすでに見ているので、韓国映画の力量はそれなりに理解してきたつもりである。しかし、この映画を見ると、韓国映画はすでに様式まで備え始めているように感じる。 速いテンポ、作り込まれた設定、複雑なストーリー、達者な役者たち、入念な訓練を受けたアクション、そして、外国であるベルリンでの果敢なロケ。脱帽である。 北朝鮮と韓国のエージェント同士の戦いが、表の政治と絡んで展開する。北朝鮮のエージェント夫婦の愛情と、エージェント同士の職業的な共感、有能なエージェントが主流から外されていく様子。よくできている。「ボーン・アルティメイタム」など一連のボーンシリーズ以上のデキと言ったら褒めすぎだろうか。 北朝鮮から韓国へと寝返ったエージェントに対して、「誰にも見られないよう、息をするだけで生きていけ」という最後の台詞は、生きると言うことに対して何やら深遠な哲学を感じた。 1973年生まれのリュ・スンワン監督は、40歳といま一番脂ののっている年齢であろう。 原題は「ベルリン」 2013年韓国映画 (2013.8.7) |
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