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| 人類の起源はアメーバーなどの原始生物のはずだが、この監督はキリスト教の神が人間を創ったと考えているらしい。古代文明から宇宙へと広がる想像力は、なかなかに素晴らしいが、やはり人間の想像力には限界がある。宇宙を描いても、どこかで見たことのあるシーンになってしまう。そうはいっても良くできた映画で、思わず映像に引き込まれ、最後には恐ろしい思いをさせられる。文句なしに星を献上する。 シャーリーズ・セロンは良いとしても、ヒロインを演じたノオミ・ラパスは若干迫力を欠いたのではないだろうか。「ドラゴン・タトゥーの女」のスウェーデン版のヒロインを演じたから、この映画にキャスティングされたのだろう。キリスト教と言い、やはり白人文化の連続性を感じる。 ７３歳の監督が撮る映画だろうか。自らが監督した「エイリアン」と関連があるとはいえ、「エイリアン」は１９７９年の作品だからすでに３３年もたっている。「Virginia ヴァージニア」を撮ったフランシス・Ｆ・コッポラに比べると、まったく枯れておらず老人臭がない。 原題は「PROMETHEUS」 ２０１２年アメリカ映画 （２０１２．８．２８） |
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