|
|||||
顧客を減らし、選手の身になって代理しようというのである。経営者はそれを許さず、彼は解雇される。 彼に付いてきたのは、従業員では女性経理係のドロシー・ボイドのみ。 顧客では、落ち目のアメリカン フットボールの選手ロッド・ティドウェルただ一人。 スポーツ選手の代理人をつとめるエイジェントが主人公なので、「ザ エイジェント」というタイトルがついている。 ドロシーはジェリーの提案書にひかれて、彼について会社をやめ、ジェリーの会社を手伝い、やがて彼と結婚する。 ジェリーの黒子になる道を選ばず、彼の人生は彼の人生、私の人生は私の人生と考えるここが、我が国の夫婦関係とは違う。 プロ・スポーツ界で大金が動いている話はよく耳にする。 そのうえ24時間にわたって、仕事に集中することが要求され、たとえ体は家庭にあっても心は仕事に向いている。 この映画は、エイジェントという仕事は顧客と人間的なつながりの上に成り立っていたはずだという。 主題についてはまったく異論はなく、むしろ当然だと思う。 1人の深い人間観察を画面に展開するには、黒白をつけがたい微妙なものを画面に並べざるを得ない。 「ミッション・インポッシブル」では好演したトム・クルーズは、活劇向きでラブシーンが下手。 自己主張が少なく、男性のサポート役と家庭生活が大切という女性は魅力がない。 この台詞が、男性を敵視しながら男性との愛情に飢えている女性たちへも、向いていると思う。 この映画は大画面でありながら、画面の密度が低い。 毎度のことながら、アメリカ映画の子役はうまい。 | |||||
<TAKUMI シネマ>のおすすめ映画 2009年−私の中のあなた、フロスト/ニクソン 2008年−ダーク ナイト、バンテージ・ポイント 2007年−告発のとき、それでもボクはやってない 2006年−家族の誕生、V フォー・ヴァンデッタ 2005年−シリアナ 2004年−アイ、 ロボット、ヴェラ・ドレイク、ミリオンダラー ベイビィ 2003年−オールド・ボーイ、16歳の合衆国 2002年−エデンより彼方に、シカゴ、しあわせな孤独、ホワイト オランダー、フォーン・ブース、 マイノリティ リポート 2001年−ゴースト ワールド、少林サッカー 2000年−アメリカン サイコ、鬼が来た!、ガールファイト、クイルズ 1999年−アメリカン ビューティ、暗い日曜日、ツインフォールズアイダホ、ファイト クラブ、 マトリックス、マルコヴィッチの穴 1998年−イフ オンリー、イースト・ウエスト、ザ トゥルーマン ショー、ハピネス 1997年−オープン ユア アイズ、グッド ウィル ハンティング、クワトロ ディアス、 チェイシング エイミー、フェイク、ヘンリー・フール、ラリー フリント 1996年−この森で、天使はバスを降りた、ジャック、バードケージ、もののけ姫 1995年以前−ゲット ショーティ、シャイン、セヴン、トントンの夏休み、ミュート ウィットネス、 リーヴィング ラスヴェガス |
|||||
|