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ハンブルグにあるレストラン“ソウル・キッチン”を舞台に、ドタバタなコミックが演じられる。 ジノス(アダム・ボウスドウコス)が経営するソウル・キッチンは、場末の寂れた食堂である。 彼が厨房に立ち、客席はルチア(アンナ・ベデルケ)1人で切り回す。 そんな彼にも、ジャーナリスト志望の恋人ナディーン(フェリーネ・ロッガン)がいる。
ジノスはシェインをスカウトするが、彼の料理は高級すぎて、ソウル・キッチンの常連には理解されなかった。 そのため、ますます客が減ってしまった。 そんな中、ナディーンは仕事で上海へと出張していく。 彼も追いかけるつもりが、店があって思うようにならない。 兄のイリアス(モーリッツ・ブライプトロイ)が刑務所から仮出所。 彼の店に転がり込む。 ジノスは上海行きのために、ルチアと恋仲になった兄にすべてを譲る。 偶然に出会った学生時代の友人で今は不動屋のノイマン(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)が、店を売れと迫る。 手作りの厨房を1カ月で改善しないと、業務停止するとの脅しを受ける。 従業員のルッツが、店でバンドのライブリハーサルを始めると、演奏を目当てに人が集まってくる。 お金が入って、やちまち厨房はピカピカになってしまう。 イリアスはノイマンにそそのかされて、ポーカーに手をだし大負けする。 負けの代償として、店の権利を手放してしまう。 ジノスが上海に出発しようと飛行場へ行くと、そこでナディーンが男連れで帰ってくるのに遭遇する。 彼女は心変わりしていた。 祖母の葬儀に帰国したのだった。 一度は手から離れた店の権利を、入札で手に入れる。 それにはナディーンが心変わりのお詫びに、20万ユーロを貸してくれたのだ。 展開がほとんど判ってしまう映画なのだが、のんびりとした味わいがある。 それなりに上手い役者達の仕事なのだろう。 ぎっくり腰、税務署の査察、媚薬、そして、刑務所と月並みの話題で、ゲタゲタと腹を抱えて笑うようなコミックではないが、何となくほんのりとさせてくれる。 「ラン ローラ ラン」でもヤクザをやっていたモーリッツ・ブライプトロイが、またチンピラ役である。 彼はドイツのヤクザ顔なのだろうか。 しかし、主題がないのが寂しい。 SOUL KITCHEN 2009年ドイツ=フランス=イタリア映画 (2011.2.2) |
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