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子供への思いのために、麻薬を断つのがテーマである。 子供への愛情だけで、麻薬が止められるなら、こんな楽な話はない。 嘘だろう、と思ってしまう。
ロックスターのリーは、すでに41歳。 それなりに人気はあるが、イマイチぱっとしない。 マネージャーは売り込みに懸命だが、リーは妻のエミリー(マギー・チャン)と一緒に麻薬をやっている。 エミリーはリーと喧嘩して、家出した。 戻ってみると、リーはオーバードーズで死んでいた。 ここからがこの映画の本題である。 彼女に殺人の疑いがかかる。 しかし、アリバイが証明されて、麻薬所持の罪だけになる。 6ヶ月の収監後、出所してからの話が中心である。 エミリーはロンドンと、パリを行きつ、生活を何とか立てなおそうと躍起になる。 リーの母親が余命いくばくもなく、ロンドンの病院にいる。 父親は孫をつれて、エミリーに会いにパリに来る。 子供と会った彼女は、麻薬とえんぎって、健全な生き方を誓う。 しかし、話がご都合主義に過ぎる。 麻薬を止める話は、通俗的な正義感が勝っているので、映画としておもしろくつくるのが難しい。 「ザ バスケットボール ダイアリー」という映画があったが、ディカプリオの演技をもってしても詰まらなかった。 麻薬を止めるのは、文部省推薦映画になってしまうので、表現として成り立ちにくいのだ。 通俗的な正義は、それだけで表現とは相容れない。 マギー・チャンは、英語、フランス語、広東語を完璧に話し、達者ではあるが、演技に深みがない。 原題は「Clean」 2004年仏、英、カナダ映画 |
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