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見たい映画が、満員で入れなかったので、見る予定ではない映画を見てしまった。 1970年頃の警察を舞台にした、典型的なB級映画である。 それなりに出来てはいるが、驚きはまったくない。
ロス・アンジェルス警察のラドロー刑事(キアヌ・リーブス)は、奥さんを強姦された上に殺された。 3年たっても立ち直れず、酒浸りの日々だった。 しかし、命知らずで無鉄砲な彼を、上司のジャック(フォレスト・ウィテカー)が、可愛がっていた。 ここで何か胡散臭い感じがしてしまう。 同僚のワシントン(テリー・クルーズ)が、目の前で殺されるが、もみ消されそうになった。 若い刑事ポール(クリス・エバンス)が、近づいてきたのを捉えて、2人だけで犯人探しに乗りだす。 すると案の定、警察署内の大規模なスキャンダルにつきあたる。 上司のジャックが、裏で糸を引いていたのだ。 最初から、この結末が見えてしまっている。 すべての権力は腐敗するのだから、警察が腐敗しても不思議ではない。 しかし、それにしてもアメリカの警察の腐敗がこれほど描かれるのは、いったいどういう理由があるのだろうか。 まず、アメリカの警察は、本当に腐敗していたと考えられるか。 事実を描いているだけだという理由。 正義の維持を任務としながら、賄賂を取ったりしていれば、正義の実現はおぼつかない。 しかも、他の役人の不正と違って、警察官の不正は、身近な問題だから映像化しやすい。 しかし、途上国では、下級官吏の給料が安いので、とくに警官などは賄賂を取るのが当たり前である。 我が国でも、かつては賄賂が幅を利かせた。 今では、我が国の警察官が賄賂を取るとは、思われていない。 しかし、警官には一種の役得があって、それは暗黙の了解事情だから、公表されたりしないのだろうか。 高級官僚達のワタリも、一種の賄賂だとみなせば、やっと検討の俎上にのぼってきた。 警察官が、安全協会などへ就職するから、やっぱり役得と見るべきなのだろうか。 原題は「Street Kings」 2008年アメリカ映画 |
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