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| サーフィンをあつかった「ビッグ ウェンズデー」という映画が、1978年に撮られている。 それから24年たって、同じようにサーフィンを使った映画が撮られた。 この24年間は、女性にとって長い道だったろう。 「ビッグ ウェンズデー」では、サーフボードに乗れなかった女性が、今ではしっかりと乗っている。 しかも、映画の中では、アメラグの男性選手に教えさえする。 時代は確実に変わっている。
話は実にたわいない。 サーフィンさえできればいい。 そんな若者3人が、一緒に住みながら、ホテルのメイドをしている。 ぼろい車に乗って、貧乏生活もめげることはない。 天才サーファーのアン(ケイト・ボスワース)は実力がありながら、かつての事故の恐怖から、思い切りの良いライディングができなくなっていた。 しかし、エデン(ミシェル・ロドリゲス)、レナ(サノー・レイク)に励まされて、彼女は世界的なサーフィン大会パイプ・ライン・マスターズへの出場を決意する。 それでもめげずに大会に出場する。 予選落ちにはなるが、一発決まったライディングに、仲間から大きな祝福を受ける。 この映画は、いわば女性版スポコン物である。 いつも思うが、アメリカの女性たちは大変な旅に出発した。 フェミニズムという怪物が飛翔しているので、女性も男性と体力勝負にでざるをえない。 フェミニズムの定着したアメリカでは、「ロング キス グッドナイト」「giジェーン」「ガールファイト」などなど、体力でも男性に劣らないことを、証明しようとする映画がつくられている。 この映画でも、アンが躊躇する波の高さは10メートルを超える。 3階の屋上から飛び降りるのだから、大変な度胸がいる。 しかも失敗すれば、後ろからは波が襲ってくる。 波は女性だからと手加減しない。 男性は女性を差別してきたが、同時に保護もしてきた。 女性には重労働は強いないし、重い物は男性がもつ。 だから、男女の別がなくなると、体力のない者には、非常に厳しいことになる。 映画のなかでも、女性の非力さをつくづく感じたが、そうした劣性を跳ね返して、アメリカの女性は自然に挑戦していく。 困難な道を歩む者に、心から応援を送りたい。 主人公のアンを演じたケイト・ボスワースは、プロ・サーファーではなく、職業女優である。 彼女は1ヶ月近く、サーフィンやスイミングの訓練を行い、ウェイト・ワークアウトやビーチでのマラソンに励んだ、という。 サーフィンの腕はそれほどでもなかったが、ひきしまった見事な身体になっていた。 この映画では、有名なプロ・サーファーがたくさん出ていたらしく、華麗なサーフ・シーンが描かれていた。 ところで、アンたちは貧乏で、教養もない。 サーフィンは遊びである。 遊びであるサーフィンに、遊び狂っている。 しかし、時代は変わりうる。 サーフィンで有名になれば、途方もないお金が稼げる。 遊んでばかりいた奴が、ある日大金を稼ぐ。 いままで勉強しろ勉強しろと、大人たちは言ってきたが、下手な大人より彼女たちのほうがはるかに稼ぐ。 仕事は苦しいもの、遊びは楽しいもの、といった分け方は、もはや意味がない。 工場労働が中心だった時代、労働はつらいものだった。 拘束される中での仕事は辛い。 しかし、遊びが仕事に転化する世界は、楽しさが引っ張ってくれる。 いったい学校や親たちは、何と言って教育していくのだろう。 サーフィンではいつも気になることがある。 なぜ、サーフィンには黒人がいないのだろうか。 スケボーには黒人がたくさんいるが、サーフィンには黒人はいない。 サーフィンがヒッピーという白人文化から生まれたせいだろうか。 なぜかそれが気になる。 2002年アメリカ映画 |
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