きわめて複雑なストーリーを持ったサスペンス映画で、画面の格調こそ高くはないが、面白い映画である。
マルコムは、同じような精神障害を持つ少年コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)の治療に当たるが、コールは死者が見えるという超能力を持っていた。 これだけなら何と言うことのない映画だが、マルコムは冒頭で死んだことになっており、死者となったマルコムと死者が見えるコールとの間で、それから半年間に起こったことだというのが、映画の最後になって種明かしされる。 死者と死者が見える超能力者のやりとりを、平常な人間社会に設定し、その時間を半年ばかりずらせて見せたのだ。 この映画は、言葉つまり観念に全幅の信頼をおいており、言葉のやりとりが人間関係を決定付ける。 コンピューターそれ自体は物体だが、コンピューターを創りだしたのも人間の観念だし、コンピューターの上で走っているソフトやデーターは観念そのものである。 この映画は、インドで生まれアメリカで育ったM・ナイト・シャマランが脚本を書き、彼自身が監督として撮っている。 コールを演じたハーレイ・ジョエル・オスメントが非常に上手く、とても子供の演技とは思えない。 1999年のアメリカ映画。 | ||||||||
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