|
|||||||||
太平洋戦争の転機になったガダルカナル島での戦闘を舞台に、神とは、人間にとって命とは、生きるとは等といった、根底的な問題を考察している。 「プライベート・ライアン」が闘いの場面を凄惨に描いて、闘いを賛美した映画だったのに対して、この映画も闘いの場面をたくさん描いているが、はっきりと反戦の映画である。 しかも重い。
アメリカ軍から脱走したウィット二等兵(ジム・カヴィーゼル)が、ガダルカナル島の島民たちと幸せに暮らしている。 絶対に丘を占領したいトール中佐は、突撃隊を組織し強引に突撃させる。 緊張して行軍する彼等の隊列の脇を、現地の老人がまったく無関心で通り過ぎる。 激しい戦闘シーンもあり、戦争映画であることは明らかだが、この監督が力を入れているのは、闘いが始まる直前までの死ぬかも知れない恐れ、命がなくなる事への緊張感、そうした現場にいる人間たちを押し包んでくる雰囲気といったものである。 闘いのシーンの中で個人をクローズアップし、何度も恋人とのベットシーンが挿入される。 テレンス・マリック監督は、誰かがいなくなっても、次々に後継者を送り込んでくる軍隊という組織の継続性を描く。 主題は重く根底的であるが、トーチカの破壊、頂上の占領といったクライマックス以降にも映画は続き、映画としては起承転結の物語性を失ってしまっている。 飛行機や軍用品など、当時の状況を良く復元しており、とてもお金がかかっている。 1998年のアメリカ映画 | |||||||||
<TAKUMI シネマ>のおすすめ映画 2009年−私の中のあなた、フロスト/ニクソン 2008年−ダーク ナイト、バンテージ・ポイント 2007年−告発のとき、それでもボクはやってない 2006年−家族の誕生、V フォー・ヴァンデッタ 2005年−シリアナ 2004年−アイ、 ロボット、ヴェラ・ドレイク、ミリオンダラー ベイビィ 2003年−オールド・ボーイ、16歳の合衆国 2002年−エデンより彼方に、シカゴ、しあわせな孤独、ホワイト オランダー、フォーン・ブース、 マイノリティ リポート 2001年−ゴースト ワールド、少林サッカー 2000年−アメリカン サイコ、鬼が来た!、ガールファイト、クイルズ 1999年−アメリカン ビューティ、暗い日曜日、ツインフォールズアイダホ、ファイト クラブ、 マトリックス、マルコヴィッチの穴 1998年−イフ オンリー、イースト・ウエスト、ザ トゥルーマン ショー、ハピネス 1997年−オープン ユア アイズ、グッド ウィル ハンティング、クワトロ ディアス、 チェイシング エイミー、フェイク、ヘンリー・フール、ラリー フリント 1996年−この森で、天使はバスを降りた、ジャック、バードケージ、もののけ姫 1995年以前−ゲット ショーティ、シャイン、セヴン、トントンの夏休み、ミュート ウィットネス、 リーヴィング ラスヴェガス |
|||||||||
|