1988年、アメリカのニュージャージーに住む4人家族のクルーデン家。 大学教授のジョージ(ウィリアム・ハート)、奥さんのケイト(メリル・ストリープ)、娘のエレン(レニー・ゼルウィガー)、息子のブライアン(トム・エヴェレット・スコット)たちは、それぞれに楽しい日々を過ごしていた。 子供たちは成人し、エレンはニューヨークでジャーナリストになり、ブライアンは大学生である。 何事もなければいいのだが、それでは映画にならない。 家庭を切り回してきたエレンがガンになる。 手術をしたエレンは、家事労働ができなくなり、誰かが付き添わなければならなくなった。 映画は、エレンの回想形式で始まる。
現在のクルーデン家には、ジョージとケイト、それにブライアンの3人が生活をしている。 看護婦さんを雇って、看護に当たらせるというエレンの発言は無視され、ジョージはエレンに仕事を辞めて看護に当たるよう命令する。 母親に代わって慣れない家事に手を出すが、当初は失敗ばかり。 ガンの末期症状による痛みに苦しむケイト。 ケイトが死を宣告されてから死ぬまでの短い間、それまでは見えていなかった父親や母親の姿が、エレンに見えてくる。 1988年当時に、55才のジョージとケイトだから、彼等はフェミニズムをまともに浴びた世代ではない。 対外的には威張って内心は奥さんに頼る男性は、フェミニズム以前には沢山いたはずである。 青い鳥を捜し続ける人は、目の前にある幸せに気づかない。 物語が細かい日常までしっかりと描きこまれ、メリル・ストリープ、ウィリアム・ハート、レニー・ゼルウィガーと、主役をつとめた3人とも自然な演技だった。 1998年のアメリカ映画。 | ||||||||||||
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