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ニッキ(フランシス・オコナー)とアル(マット・デイ)は、バーで男を引っかけてはホテルに連れ込み、睡眠薬を飲ませて有り金を巻きあげるというチンピラたちだった。 今夜もニッキがカモを引っかけて、ホテルに連れ込んだ。 しかし、睡眠薬が効きすぎて、男が死んでしまう。 二人は金目のものをいただいてドロンするが、この男はジッパー・ドイル(バリー・ラングリッシュ)の少年趣味を隠し撮ったビデオ・テープを持っていた。 翌日、ジッパー・ドイルを強請る予定だったのである。 ビデオを見たニッキが頭にきて、ジッパー・ドイルに電話したことから、彼等は警察とジッパー・ドイルの両方から追われることになる。 二人が殺人したように見せかけて、実は二人がやったのではない。 観客は、初めから他の誰かがやったことだと思ってしまう。 ニッキに夢遊病の気があったり、アルが切れやすい性格だったりと、伏線は張られているのだが、それも説得力が弱い。 ジッパー・ドイルがビデオテープを取り返すべく追いかけるのもいいが、刑事たちが組織と時間をかけて二人を追っているのに、彼は簡単に二人を発見してしまう。 サスペンスとしてはイマイチだが、映画としては必ずしも金返せではない。 こうした精神性はよく描かれているし、映画のストーリー展開にも新鮮さがある。 最近のオーストラリア映画は、傑作が目白押しだったが、今年は「女と女と井戸の中」くらいで、何だか寂しい感じがしていた。 1997年のオーストラリア映画 | |||
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