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政治を個人に還元した映画の常として、マイクは素晴らしい人物として描かれている。 映画としては時代が下ってはいるが、北アイルランドでの同じ主題を扱った「ナッシング・パーソナル」のほうが上である。 プロテスタントのイングランドとカソリックのアイルランドは、数百年前から抗争していた。 アイルランドは独立をめざして戦争にでたが、正規の戦争では、イングランド側が圧倒的に強い。 現在なら都市ゲリラとか、テロといった作戦は普通にあるが、この作戦は当時は単なる殺人と見なされ、破廉恥罪とされていた。 この映画は、1900年当時の風景を再現し、時代考証もしっかりなされている。 政治というのは、決して個人の問題ではなく、社会全体の話しであるはずで、1人のヒーローがすべてを統率しているわけではない。 テロ作戦が功をそうしたように映画は描く。 イングランド側の描写が不足しているなどといった、問題点は他にも幾つかあるが、英雄伝説にしたててしまったところに、すべての問題がある。 | ||||
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