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主題こそ現代的だが、まったく面白くない映画が、こんなにお金をかけて作られている。ストーリーの展開が圧倒的なわけでも、主題が考えさせるわけでも、映像が美しいわけでもない。せっかくの現代的な話を、非凡に展開して欲しい。まったく取り柄のない映画である。しかし、パトカーは何台もクラッシュするし、建物は壊れるし、最後にはヘリコプターや軍隊まで登場するし、一体どうなっているのだろう。 仕事一途だった父親が、ある朝しかも重大なプレゼンテーションがある日、奥さんが風邪をひいて起きれなくなってしまう。奥さんの代わりにダニエル(デイヴィッド・ペイマー)が、子供たちを学校まで送っていくことになった。その途中で銀行強盗に巻き込まれ、仕事が間に合わなくなると共に、仕事中毒から解放されて、子供との付き合いや家庭を見直すという話しである。主題は「ケーブル・ガイ」と同じである。 映画自体はコミック仕立てになっており、おかしく作ってあるのだが、まったく面白くない。少ない観客の誰も笑わない。ただ、坦々と映画は進むだけ。仕事から家庭へという主題はすでに古く、そこに何かもう一つからませなくては、このままではもはや映画たり得ない。こんな企画がよく通ったと感心するばかりである。 使われた車がトヨタのエスティマだったのは、ワンボックスの車でカーチェイスをやれる操縦性の良さが買われたのだろうか。 | |||
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