タクミシネマ         俺たちフィギュアスケーター

俺たちフィギュアスケーター
ウィル・スペック監督
 & ジョシュ・ゴードン監督

 男性ペアーのフィギュア・スケートというのは、面白い設定だが、何と品のない映画だろうか。
ベン・スティラーが製作に絡んでいるから、品がないのだろうか。
それにしても、面白いコメディを撮るのは、ほんとうに難しいと知らされる。
着想はいいのだが…、となると、あとは間だろうか。

photo of blades of glory,  jon heder, will ferrell
imdbから

  フィギュアスケートの世界選手権で、同点で金メダルを分けあったチャズ(ウィル・フェレル)とジミー(ジョン・ヘダー)は、表彰台の上で乱闘を演じた。
そのため、スケート界から永久追放されてしまった。
しかし、永久追放はシングル部門だけだと知ったジミーは、ペアー部門への出場をめざす。

 相手がいなくてはペアーにならない。
しかし、誰も彼の相手になってくれない。
ひょんなことから、チャズが相手になることになる。
男女のペアーが当たり前の世界に、男同士のペアーが誕生することになった。
当然のごとくに、ドタバタが始まる。

 この手の映画は、難しいことは何も言わずに、楽しめばいいと思う。
派手な演出、思いっきりのドタバタ。
この仕立てから、上質なコメディではないと知る。
dvdで充分であり、映画観に足を運ぶ必要はない。
もちろん、映画館に行っても良いが、ポップコーンを頬ばりながら、がはははと笑い飛ばすしかない。

 日本の映画観では、みな泣きに行くらしくて、大きな声で笑うということは少ない。
この映画も笑い声は少なく、右手のほうにいた女性だけが、大声で笑っていた。
アメリカと日本では、笑いの質が違うと言うこともあるのだろうが、我が国では大声で笑うことは、あまり歓迎されていないようだ。

 原題は「Blades of glory」   2007年のアメリカ映画    (2007.12.12)

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