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一体、何が言いたかったのだろうか。 超能力が主題であることは判る。 しかし、アメリカ軍が超能力を取り入れたというのも、映画のなかですらあやふやな描き方である。
地元地方紙の記者ボブ・ウィルトン(ユアン・マクレガー)は、まったくうだつが上がらない。 超能力者を取材するが、そのあいだに、妻は編集長とできてしまう。 ボブはイラクで取材して、有名になって、妻を見返してやろうと勇んで出かける。 クウェートのホテルに滞在すると、リン・キャシディ(ジョージ・クルーニー)にであう。 リンは2番目に超能力があったと、取材した超能力に言われた男だ。 リンとボブは仲良くなり、リンは米軍の超能力部隊・新地球軍の設立メンバーだったことを打ち明け、ボブの同行取材を許可する。 アメリカ軍のなかに、超能力部隊があったという。 ベトナム戦争で負傷し、啓示を受けた陸軍小隊長ビル・ジャンゴ(ジェフ・ブリッジス)は、ヒッピー修行で超能力を授かる。 そして、1980年アメリカ軍のなかに、新地球軍を設立した。 リンはその極秘部隊で、透視能力の腕を上げ、ナンバー2のエスパーになった。 ラリーは責任をビルになすりつけ、彼を追放した。 司令官を失った新地球軍は、動物を使った殺傷実験を始める。 リンはヤギを見つめて殺した、という伝説を残して軍を去った。 ドタバタコミックの典型で、リンの言うことやることがおかしいのだが、どうもピントがずれている。 テロリストに誘拐されたと思ったら、誘拐犯はたんなるチンピラたちだった。 そして、イラクでの民間軍事組織が、相打ちをやってイラク人を巻き込んで殺したり、無茶苦茶である。 気が付いてみると、リンとボブはラリーの運営する、超能力軍のベッドにいた。 ビルはアル中になって、ラリーに雇われていたのだ。 ビルとリンは、LSDでラリリながら、ヘリコプターで消えていく。 ここで映画はお終い。一体全体、何が言いたかったのだ。 「THE MEN WHO STARE AT GOATS」 2009年アメリカ=イギリス映画 (2010.09.3) |
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