|
|||||||
前作と同様に、4人の中年女性が繰り広げるドタバタ劇である。
作家のキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)は、ミスター・ビッグ(クリス・ノース)と結婚して、2年が経過した。 2人とも働いているので、食事は外食かテイクアウトのみ。 掃除洗濯は外注に出しているのだろう。 家に帰ればすることはない。 旦那はテレビが見たいというが、充実した結婚生活を夢見るキャリーは、テレビを見るなど我慢できない。 恋人時代をそのまま演じ続けたいのだ。 しかし、結婚生活と恋愛時代は違う。 その落差にキャリーは耐えられない。 夫は週に2日だけ、別居しようといいだす。 キャリーはショック。 子供は想像していたのと違い、まるでモンスターである。 ひきり無しに泣きわめき、彼女はヒステリーになる。 よくできたナニーのエリン(アリス・イヴ)が、すべて面倒をみてくれる。 ところが、エリンの豊かな乳房に、夫が浮気するのではないかと、不安に駆られる。 弁護士のミランダ(シンシア・ニクソン)は、上司とそりが合わずに、弁護士事務所を退職してしまう。 サマンサ(キム・キャトラル)は、相も変わらずに男あさりに余念がない。 この4人が、アゴ足つきの超豪華なアブダビへの旅行にでる。 1泊2万2千ドルのホテルに泊まるアブダビの生活は、アメリカでの生活とは大違い。 迎えの車がマイバッハで、しかも1人に1台。 4人が与えられた部屋には、厨房はいうに及ばず、バーから何でもそろっていた。 しかも、1人に1人の若い執事が付く。 砂漠へ、市場へと、豪華な余暇をすごす。 しかし、映画は退屈きわまりない。 鈍くて、しかも先の見えた展開。 なぜこんな映画になってしまったのだろうか。 アメリカ人は異文化と触れるのが下手だ。 歴史の長い国にいくと、どうしても浮ついた共感と、現地人蔑視をあらわしてしまう。 この映画でも、サマンサの相手にデンマーク人を登場させ、同じ文化圏の人間として扱う。 しかし、アラブ人は徹底して、異文化人なのだ。 国内の映画を撮っているには、破綻を見せないが、海外に出ると破綻してしまうアメリカ人。 アメリカとくにニューヨークは、やはり特別な世界なのだろうか。 アブダビで昔の恋人に遭遇するなど、ありえない。 見るべきところのない映画である。 ゲイの結婚式が面白かったが、新郎の仕草には、ちょっと首をひねるシーンもあった。 夫が浮気するのではないかと心配だったエリンだが、彼女がゲイだったというオチは、どんなものなのだろうか。 「SEX AND THE CITY 2」 2010年アメリカ映画 |
|||||||
|
|||||||
<TAKUMI シネマ>のおすすめ映画 2009年−私の中のあなた、フロスト/ニクソン 2008年−ダーク ナイト、バンテージ・ポイント 2007年−告発のとき、それでもボクはやってない 2006年−家族の誕生、V フォー・ヴァンデッタ 2005年−シリアナ 2004年−アイ、 ロボット、ヴェラ・ドレイク、ミリオンダラー ベイビィ 2003年−オールド・ボーイ、16歳の合衆国 2002年−エデンより彼方に、シカゴ、しあわせな孤独、ホワイト オランダー、フォーン・ブース、 マイノリティ リポート 2001年−ゴースト ワールド、少林サッカー 2000年−アメリカン サイコ、鬼が来た!、ガールファイト、クイルズ 1999年−アメリカン ビューティ、暗い日曜日、ツインフォールズアイダホ、ファイト クラブ、 マトリックス、マルコヴィッチの穴 1998年−イフ オンリー、イースト・ウエスト、ザ トゥルーマン ショー、ハピネス 1997年−オープン ユア アイズ、グッド ウィル ハンティング、クワトロ ディアス、 チェイシング エイミー、フェイク、ヘンリー・フール、ラリー フリント 1996年−この森で、天使はバスを降りた、ジャック、バードケージ、もののけ姫 1995年以前−ゲット ショーティ、シャイン、セヴン、トントンの夏休み、ミュート ウィットネス、 リーヴィング ラスヴェガス |
|||||||
|