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最初に、1992年に実際におきた事件をもとに、誇張してはいるが、事実に基づいた映画だと字幕がでる。 イリノイ州にある農業関連の大企業ADMは、国際的な価格カルテルをむすんでいた。 その相手が「味の素」だと言われて、日本人のボクは驚くと同時に笑ってしまう。
そんなとき、工場でウィルスが発生して、莫大な損害が発生する。 その責任者だったマーク・ウィテカー(マット・デイモン)は、ウィルスをばら撒いた日本企業のスパイから、1千万ドル払うよう脅迫された、と会社に報告する。 会社はFBIに通報し、捜査官のブライアン・シェパード(スコット・パクラ)が派遣されてくる。 マークは国際価格カルテルを、内部告発する。 しかし、会社から10万ドルの昇給を提示されたので、その告発をキャンセルしようとする。 捜査官は、捜査に着手した以上、捜査が進めば、マーク自身が被告になると、密告者を続けるように圧力をかけてくる。 マークは良きサラリーマンを演じながら、スパイを続けることになった。 これだけなら、何でもない。 しかし、彼は同時に会社のお金を、1000万ドルも横領していたのだ。 たちまち被疑者になり、逮捕されて、9年の実刑を食らう。 カルテルの罪は、3年だったから、彼はとんでもない犯罪人となった。 実際の事件をネタにしたコミックだとは判る。 おそらくアメリカ人たちは、この事件を良く知っているに違いない。 そのため、詳しい事実が捨象されているのかも知れない。 日本人であるボクには、まず事実関係を飲み込むのに、随分と時間がかかった。 話の筋が判りにくいのだ。 また、監督がもってまわった演出をするから、ちょっとピントがずれて、そこがおかしいのだろうが、イマイチ乗れなかった。 内部告発したら、彼の上が逮捕されて、彼が社長になると勘違いしている。 間の抜けたサラリーマンを演じているのだろうが、立ち位置がよく判らなかった。 画面も逆光で撮っているので、一筋の光がさしたりして、これも不自然をねらっているのだろうが、やっぱり不自然なのだ。 インフォーマント=密告者という原題でありながら、間の抜けた密告者ということなのだろう。 間の抜けさ加減が、ボクには何となく座りが悪くて、イマイチピンとこなかった。 「The Informant!」 2009年のアメリカ映画 |
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