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1974年に映画化されたものの、再映画化だという。 話は実に単純であるが、話の展開や画面が緻密にできており、楽しめる娯楽映画である。 オスカーの対象になる種類の映画ではないが、2時間を面白く過ごせる。 映画館への入場料を出して損はない。 ニューヨークの地下鉄が、人質とともに乗っ取られた。 犯人たちは1時間以内に、1千万ドルをもってこいという。 地下鉄の運行指令室に勤めるガーバー(デンゼル・ワシントン)は、犯人のライダー(ジョン・トラボルタ)からの呼びかけを最初に受けたことから、交渉相手にされてしまう。 ガーバーは地下鉄の車両導入をめぐって、収賄の疑いをかけられており、地下鉄の内部では立場が怪しかった。 しかし、犯人の指名とあっては仕方ない。 カモネッティ警部補(ジョン・タトゥーロ)が対応に失敗して、人質を殺してしまったこともあって、警備当局は彼を交渉役にする。 映画の細かい展開や、ディテールを楽しめばいい。 トニー・スコット監督の演出はリズミカルで、デンゼル・ワシントンもジョン・トラボルタも、気持ちよく演技している。 軽いノリが、この映画を楽しく見せる。 1千万ドルを運ぶ車が、途中で、交通事故にあって大破するなんて! 毎度のことながら、ニューヨーク警察がドジをやって、話を面白くしてくれる。 また、犯人ライダーの設定が、ウォール街で働いていた金融マンというのも良い。 武装しての地下鉄ジャックという粗暴犯でありながら、犯行中もパソコンをはなさず、ネットを駆使している。 イギリス人監督の映画でありながら、ニューヨーク市から警察など、ニューヨークの行政関係が全面的に協力している。 心理戦という宣伝だが、微妙な心理の裏を探り合うといった展開はない。 心理的な面は、むしろ大味である。結末は初めから判っているのに、充分に楽しめる活劇である。 原題は「The Taking of Pelham 1 2 3」 2009年アメリカ映画 |
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