タクミシネマ     イエス マン

イエス マン   ベイトン・リード監督

 ノーと言ってはいけない、イエスと言え。
人付き合いの悪かったカール(ジム・キャリー)は、イエスと応えると面倒がおきるとばかりに、いつもノーと返事をしていた。
ノーと言ってさえいれば、人付き合いをしなくてもすむ。

IMBDから

 ひょんなことから、イエスの会に入ってしまった。
それから、イエスと返事をすると良いことがおき、ノーと返事をすると災難が降り注ぐようになった。
ホームレスに親切にしたことから、アリソン(ズーイー・デシャネル)という恋人ができる。

 だいたい想像はつくだろう。
断りたいことにも、イエスと言わなければならない。
イエスというと、確かに幸運の舞いこむ確率が高い。
つぎつぎと幸運が舞いこんでくる。
しかし、イエスと言わなければならないから、イエスと応えることが相手に分かると、それは何倍ものノーとなることもある。

 アリソンに一緒に住もうと言われて、一拍おいてイエスと言ったら、アリソンはイエスと言うために、イエスと言っていると、カンカンに怒ってしまった。
この展開は読めるものだが、女性が同居を求めても、男性が躊躇するのが現代なのだろうか。
ここが不思議な感覚だった。

 男性からも女性からも、結婚はおろか、同棲ですら簡単にはできない時代。
それが現代なのだろうか。
結婚はともかく、同棲は簡単だろうと思うが、いまや同棲ですら、慎重な決断が必要なのだろう。
女性が同棲を求めている。
にもかかわらず、男性か慎重なのだ。
同棲も結婚と同じになったのだろう。

 この映画は妙な感じで、前半はそれなりに面白かった。
しかし、途中から突然に面白くなくなってしまった。
なぜだろうと思うが、不思議なくらいに熱が冷めてしまったのだ。
こんな経験は初めてだった。
製作意図は分かるが、面白くない映画だった。
<300>のDVDを借りているシーンがあり、<300>はオタクには歓迎された映画だったのだろう。

 2008年アメリカ映画 

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