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日本の車文化が、やっと認められつつある。 冒頭からB級です、といって始まるこの映画には、通常の期待をしてはいけない。 小型車全盛の一時期、我が国の車は、前輪駆動一色になりかかった。
ちょっと間をおいてアクセルを踏んでやれば、接地力=グリップを回復し、車は綺麗にカーブを曲がってくれる。 運転に楽しさを求めてはいけない我が国のこと、メーカーはFFの特性を殺すことに専念していった。 普通の運転で曲がるには、タイヤの接地力に期待しているが、俗にドリフトという運転は、接地力を失わせることによって成り立っている。 ドリフトは、F1ほどのハイ・スピードをださなくても、車をあやつる面白さを、存分に味あわせてくれる。 我が国の若い男たちは、誰からも認められないまま、無益なことと知りつつ、ドリフト・テクニックにはまっていた。 フェアレディー、RX7や8、シルビアなどなどが、タイヤから白煙を上げて、いつまでも旋回し、次にはカーブを曲がる。 小型で高馬力の国産車は、ドリフト走行には最適である。 我が国は、物といった形のある工業製品の価値は判る。 何でも暴走運転として否定し、警察の取締対象にする。 貧しい人たちには、形のあるものしか理解できず、豊かな社会になってはじめて、無形のものの価値が判るのだろう。 アメリカ製の映画だから、最後にアメリカ人の主人公が、ドリフト・レースに勝つのは当然だろう。 主人公ショーン(ルーカス・ブラック)がドリフトを練習する車が、三菱のランエボだったのが不思議だった。 CGが多用される昨今、この映画はほとんど実写だろう。それが驚き。 |
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