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面白い映画を見るのは、ほんとうに難しいものだ。 映画によっては、最初から、あーこれは面白くない、と判ってしまう。 冒頭の状況設定からして、この映画は凡庸なのだ。 しかし、見てみなければ、面白いかどうか判らないのだから、いた仕方ない。 優れた映画と、つまらない映画の違いは、どこにあるのだろうか。
子供が主題になるのは、今のアメリカ映画の主流である。 悪役の多いビン・ディーゼルが、子供たちと付き合うのは、面白い設定ではある。 子供とは縁遠いイメージのビン・ディーゼルまでが、子供と付き合うのも、如何にも現代的なのかも知れない。 しかし、コメディのはずだが、少しも面白くない。 この映画は、映画館まで出向く必要はない。 海軍特殊部隊の隊長ウルフ(ビン・ディーゼル)は、救出した博士を彼のミスで死なせてしまう。 博士の発明品は、スイスの銀行に預けてあるらしい。 博士の奥さんがそれを取りに行く間、彼が亡き博士の子供たちの面倒を見ることになる。 素直な子供たちでは映画にならない。 赤ん坊から高校生まで、世話の焼ける5人兄妹がいた。 この手の映画の常として、初めは反抗的だった子供たちも、彼の熱心さに心を開くようになる。 そのてんやわんやが面白いはずだが、テンポが悪いからなのか、どうにも笑えないのだ。 アメリカ映画にしては珍しく、子供たちの演技が下手なのも、大いに気になった。 赤ん坊や動物に演技させるのは、本当に至難の業だろうが、多くのアメリカ映画は実に自然に見せる。 しかし、この映画では子供の目線は、カメラの近くにいる演出者を見ており、カメラに入っていない。 小さな子供がカメラを見ないのも、うまく演技指導ができていないからだろう。 一般的にいって、アメリカの子役は上手いと思うが、 マコーレー・カルキンやハーレイ・ジョエル・オスメント、ダコタ・ファニングなどは、特別に上手いのだろう。 かつてのアメリカ映画で、悪者といえばソ連に決まっていた。 最近のアメリカ映画で悪者は、アラブと北朝鮮である。 この映画でも、博士の発明品を狙っているのは、北朝鮮の工作員である。 男女2人の工作員が登場する。 しかし、北朝鮮と香港の区別が付いていないらしく、北朝鮮の工作員がカンフーの達人なのだ。 しかも、忍者のような黒装束ときている。 ご愛敬といえば言えるが、調査不足で作り込みが足りないと思う。 アメリカ・トヨタが撮影に協力しているらしく、登場する車がすべてトヨタ車だった。 特別制作の車を提供している映画もあったし、トヨタは日本では宣伝が上手いというイメージはないが、 アメリカでは映画にずいぶんと力を入れているようだ。 原題は「The Pacifier」 2005年アメリカ映画 (2005.11.03) |
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