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若い監督の自伝的な記録映画である。母親レニーが軽い精神病だったので、彼もその影響を受けて苦しい青春期を送ることになった。生まれ育ったテキサスから、ニューヨークに移り住み、今ではゲイとして暮らしている。その彼が、テキサスに戻ったりしながら、母に会い故郷を歩いて自分と向き合う。
ガス・バン・サントやジョン・キャメロン・ミッチェルの支援を受け、たくさんの映画祭で受賞している。 前宣伝では、斬新な映像感覚でと書かれていたが、よく分からない表現を斬新というのだろうか。映像として表現する意識が、 自分だけの中で空回りしている。自分の体験を、生のまま映像化したので、体験を共通にしない観客には理解しにくい。 記録映画として事実を羅列するのであっても、映像として表現する以上、虚構であることからは逃れられない。 そうした意味では、あまりに個人的な体験は、そのままでは共感することはできない。スクリーンの中央しか使わない画面も、それが多用されるときには、表現としては必然性を欠く。 特殊な画面の作り方は、観客に特別な集中力を要求することが多い。特殊であることが心地良い表現であって欲しい。まだ若いので、虚構を組みたる技術を学んで欲しい。 。2004年アメリカ映画 (2005.08.14) |
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