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人気を博した前作の続きである。 この手の映画は、ポップコーンを手にして、気楽に見るものだろう。 2作目と言うことも手伝って、やや冗漫になっている。 それでもスパイダーマンが、空中を踊るように渡っていくシーンは、なかなかにカッコ良い。
正義の味方スパイダーマンが、普通の男の子になるべきか、特殊な才能を生かして世のために生きるか迷うのが、今回の主題である。 1作目と登場人物は同じで、主人公ピーターはトビー・マグワイヤーで、ヒロインのMJはキルスティン・ダンストである。 しかし、悪の超人ゴブリン(ウィリム・デフォー)は、おそらく第三作への布石だろう、最後にちょっとだけしか登場しない。 彼は核融合反応の実験に挑戦すると同時に、人工アームを開発し、自分がそれを装着する。 しかし、核融合の実験に失敗し、大災害をもたらしそうになる。 そこで登場するのが、スパイダーマンなのだが、正義に生きることに迷っているので、空中を渡り歩けなくなってしまう。 心を寄せるMJが、他の男と結婚しそうになり、彼は落ちこんでしまう。 最後には、MJが結婚式場から、彼のところへ駆けてきて、目出度し目出度しとなる。 今回のMJの対応で感心したのは、最後の瞬間まで「あなたは私を愛しているの?」、と聞き続けながら、最後には自分から「愛している」と言うことだ。 ピーターはスパイダーマンとい秘密の顔をもっており、MJを危険な目に引き込みたくない。 そのため、愛しているかと聞かれれたも、はっきりとした返事ができない。 煮え切らない返事に業を煮やしたMJは、他の男性と結婚しようとする。 しかし、どうも吹っ切れない。 教会で結婚式まで行いながら、その結婚式をすっぽかしてしまう。 その足で、彼のところにやってきて、「愛している」という。 つまり、あなたが私を愛しているかではなく、自分が相手を愛していることが大切なのだ。 それに気付いて彼女は、ピーターのところにやってくる。 通俗的なお話だが、やはり現代の女性は自立している。 他の映画で見せるキルスティン・ダンストは、いかにも地でやっていますという演技である。 それを見ると、性格的には現代的なはずなのだが、この映画では古典的な女性を演じている。 彼女の演技が不自然な感じで、猫をかぶっている感じがする。 最初のうち、ピーターが遅刻ばかりして、今一のところで好機を逃す。 同じパターンが、何度も繰り返されて、やや飽きてくる。 話の筋は自明で、特別の驚きはない。 トビー・マグワイヤーがしょぼくれたときと、自信に満ちているときの違いを、実にはっきりと演じわけていた。 充分な照明が確保されていたのだろう。 カラーの発色が素晴らしく、またピントがバチバチに来ており、シャープな画面を堪能できた。 撮影監督としてビル・ポープと言う名前がクレジットされている。 若いカメラマンだが、基礎がきちんとしているのだろうか。 2004年アメリカ映画 (2004.08.20) |
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