タクミシネマ         パイレーツ オブ カリビアン

パイレーツ  オブ  カリビアン
  ゴア・ヴァービンスキー監督

 他の映画を見に行ったら、すでに満員で座れない。
最近では立ち見で映画を見る気力がなくなった。
近くの映画館に流れて、この映画を見てしまった。
まったくの予定外である。「ミュート ウィットネス」もこんな感じで見たら、とてつもなく良い映画だった。
しかし、今回は違った。

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 豪華なキャストを売り物にしたのだろうか、ジョニー・デェプやジェフリー・ラッシュが出ているが、何と言って良いか判らない映画だった。
お金はかかっているし、見せ場もあるけれど、どうものれない映画である。
話の運びはそれなりにきちんとしているが、どこがつまらないのだろうか。
後半になると、だらだらと画面が続くだけであり、2時間半は長い。

 海賊の物語だから、時代はずいぶんと昔になる。
カリブ海の港町ポートロイヤルでの話し。
ここはイギリスの植民地だった。
呪いをかけれらて死ねなくなったバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)とその手下たちが、エリザベス(キーラ・ナイトレイ)の黄金のメダルをねらってきた。
このメダルは、漂着したウィル(オーランド・ブルーム)が身につけていたもので、エリザベスが取っておいたのだった。


 このメダルがあれば、呪いが解けると信じるバルボッサたちは、エリザベスを誘拐した。
一匹狼の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・ディップ)と手を組んだウィルが、それを追う。
エリザベスは提督からプロポーズされていたが、ウィルにも心引かれていた。
ウィルもエリザベスに心寄せていたのは言うまでもないが、身分が違いすぎた。
ディズニー映画らしく、最後はもちろんハッピーエンディングで、エリザベスは提督を振って鍛冶屋のウィルと結ばれる。

 娯楽映画でありながら、もはや古典的な男女関係は見ることはできない。
ヒロインの女性は植民地の提督を振って、鍛冶屋と結婚するのは、女性が自立した証だろう。
かつての恋愛物では、経済的な地位と人間が一致していた。

 身分の高いつまり金持ちの男性が、貧乏な女性と結ばれる話が多かった。
しかし、今では鍛冶屋の妻でも、生活が充分に可能だと考えるのだろう。
つまり庶民でも充分にやっていけるから、地位や経済力は女性に魅力と感じさせない。
だから、提督より鍛冶屋を選ぶのだろう。

 しかし、この映画については、とやかく言わない。
子供向けの海洋冒険映画とだけいっておく。

2003年アメリカ映画

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