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青春スポコン物の女性版といったところだろうか。 この手の映画は、単純に楽しめればいいので、そういった意味では、この映画にお金を払っても損はない。 元気のいい人を見るのは、楽しいものだ。
しかし、前任のキャプテンは、他の高校のダンスをコピーしていたことが、転校生によって暴露される。 大会まであと3週間、オリジナルのダンスを生みだして、部員たちをまとめていかなければならない。 転校生ミッシー(エリーザ・ヂュシュク)の登場、トーランスのボーイフレンドの裏切り、新しいボーイフレンドのクリフ(ジェシー・ブラッドフォード)とのやりとり、などなどいろいろなエピソードを盛り込みながら、映画はテンポよく展開していく。 トーランスの高校は、サンディエゴにあるせいでか白人ばかりである。 それにたいして、ロス・アンジェルスにある、ライバルのクローバーズは黒人の高校である。 両者は猛烈にライバル意識をもつ。 一見すると両者は対等に見えるが、ダンスでは圧倒的に黒人たちのほうが優っている。 ましてやダンスがからむと、黒人のしなやかな身体とリズム感が凌駕する。 そのため、白人高校生たちの動きは、何となくぎこちなく見える。 この映画は、もちろんチアーリーディングのシーンが見せ物だから、やはり黒人たちのヒップホップ調のダンスに分がある。 単純な話であるが、丁寧につくられているせいでか、きちんと最後まで見ることができる。 やはり画面に動きがあり、音楽がここちよいものは、有利である。 ポップコーンでも食べて騒ぎながら映画を見るには、この映画は最適である。 シリアスな映画だと、じっと画面に集中してしまうので、こうしたノリで映画を見ることができない。 毎度のことながら、アメリカ映画に登場するダンサーたちの達者なことには感動する。 また、若い俳優たちの音楽センスとリズム感の良さにも、目を見張るものがある。 今後は単に演技ができますではだめで、歌えて踊れるそんな俳優が望まれるのだろう。 何でもできてしまうタイプは、やや薄っぺらい人間になるかもしれないが、社会が軽い人間像を求めているのだろう。 チアーリーディングでは高く人を投げあげたり、力が必要な大技がたくさんあった。 しかし、チアーリーディングとは女性のものというイメージがあったので、男性たちが参加しているのには驚いた。 あれだけの力技は、女性だけでは無理である。 それとも男性の参加は、映画だけだろうか。 この映画の最後は、黒人の高校生が勝ち、主人公たちは二番になる。 こうした映画の常では、主人公が優勝するのだが、この映画では二番である。 これは黒人の優勝ということを考えると、時代を感じさせる。 メジャーの映画で、白人より黒人のほうが、優位になることは少なかった。 やはり時代は確実に進んでいるのだろう。 2000年アメリカ映画 |
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