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ニューヨークでの話。手柄を立てた警官ウォルト(ロバート・デ・ニーロ)が定年前に引退して、ぼろいホテルに独り暮らしをしている。 ある時、ビルの最上階にあるギャングの部屋から大金が盗まれる。
ウォルトは退院してはきたが、半身不随の上に言語障害が残ってしまった。 警察官であるウォルトは、ごりごりの共和党支持者であり、間違ってもドラッグクィーンと友達になるわけがない。 しかし、ドラッグクィーンは男性という形式を捨てて、女性という形式を体得したいと願うとしたら、ドラッグクィーンこそ形式主義者ではないか。 元気だった頃のウォルトは、典型的な良識人である。 しかし、彼には女を買っている意識はなく、女性の生活を助けているとしか思っていない。 表面的にはドラッグクィーン肯定の映画だが、保守的なロバート・デ・ニーロが良く出演したものである。 ドラッグクィーンは、むしろ性転換者と考えた方が良いかも知れない。 ロバート・デ・ニーロの演技には定評があるし、相方を務めたフィリップ・シーモア・ホフマンも上手い演技だった。 ダスティン・ホフマンの「トッツィー」などの前例があるが、あれだけ素の自分と違う役を演じるのは、役者として楽しかったと思う。 現代的な主題、実績のある監督、有名で達者な役者たちというのに、銀座シネパトスだけの単館上映という寂しさは何故か。 1999年のアメリカ映画。 | ||||||
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