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マフィアのボスのポール(ロバート・デ・ニーロ)が神経症になってしまった。 人殺しなど何でもないと思っていた人間が、突然弱気になり、ここ2週間のあいだ心臓発作に襲われること数度。 病院で調べてもらうが、心臓には異常なし。 どうも神経症だ、つまり頭の病気で、カウンセリングを受けるのが良いと言われる。 たまたま知り合った精神科医ベン(ビリー・クリスタル)こそ良い迷惑。
マフィアのボスでも複雑化した社会では、神経症になると言う設定が実に面白い。 マフィアとかヤクザと言った組織は、農耕社会の縦型人間関係を基礎としている。 日本では、こうしたヤクザの体質変化は、すでに映画化されている。 この話題は映画だからの話だが、いや映画だからこそ描ける話である。 幼児期の原体験がトラウマとなり、無意識の世界から何十年も経てその人を苦しめる、そんなことはあり得ないではないか。 精神科医のベンがサメの水槽に落とされるシーンや、困惑しながらもポールを患者にしていく展開、さいごのダンスのシーンが刑務所に入ったベンからの贈り物だとか、面白いシーンをたくさん持った映画である。 1999年のアメリカ映画。 | ||||||||
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