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莫大な資産を残して死んだ男の遺産の中に、一本の8ミリフィリムがあった。 しかもその中に写っているのは、若い女性がいたぶられながら殺されていくシーンだった。 不審に思った奥さんが、私立探偵のトム(ニコラス・ケージ)に調査を依頼する。
調査が進むにつれて判ってきたことは、裏ビデオ業界というのがあり、そこではありとあらゆる性的倒錯があり、殺人をも撮影することすらあった。 ハード・コアーは合法でも、子供を対象にしたものや殺人を撮影することはできない。 そのために、こうした市場が成立するのだと映画はいう。 死んだ富豪も、社会的には正しい顔を持っているが、歪んだ欲望の持ち主で、それを裏8ミリで満たしていたことが判る。 この殺人をおさめたフィルムに、彼は100万ドルを支払っていたのだった。 この映画は、トムは鉄人ではなく、彼が調査をするにつれ、トム自身が倒錯の世界に引きずり込まれていくことを特徴とする。 快感を得ることは観念の産物で、肉体を支配するのは観念なのだというのは判るにしても、その観念が拠り所をなくし、自意識が崩壊する。 仮想の現実が意味のあるものだと言いながら、現実の現実が欲しいマシーンの行動。 ここでますますこの映画の主張が判らなくなってくる。 「セヴン」と同じアンドリュー・ケビン・ウォーカーが脚本を担当しているが、原作は一体だれが書いたのだろう。 1999年のアメリカ映画。 | ||||||||
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