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お金がなかったときに企画した物は、おそらく暇もあっただろうし、充分に練られていることが多い。 だから傑作になるのだが、一度当たってしまうと、忙しくもなるだろうし、お金も掛けられるようになる。 すると、今までの緊張感が切れやすくなるのも、またありがちなことである。 そうした事情は、建築の世界でも同じである。 この映画は、「リーヴィング・ラスヴェガス」を撮ったマイク・フィギスの最新作である。 LAに住むマックス(ウエズリー・スナイプス)が、仕事でニューヨークへ来る。 それから一年後、友人はエイズが発症し、もはや余命幾ばくもない。 何と言うことはない偶然の重なりで、話はご都合主義の固まりである。 この映画で、監督は人間愛は一切の条件を不要にし、ただ気持ちのおももくままに行動しても良い、と言いたかったのだろう。 アメリカの黒人、白人、ドイツ系の白人、中国人と多くの人種を登場させながら、ややパターン化した扱いが気になった。 黒人男性と白人女性、黒人男性とアジア人女性という組み合わせは、やはりまだ特異である。 マックスの仕事はCMのディレクターだが、ピクルスのCM等、金のための仕事はしたくないとごねる。 | |||
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