小さな頃は笑っていた両親も、女装がそのまま続き、女になると言い始めると、内心穏やかではない。 フランスの地方都市の郊外での話。 四人兄弟の末っ子リュドは、なぜか夢見る少年だった。 そして、少女になることに憧れていた。 しかし、男は強くあれと言う社会的な強制から、自由になれない大人や廻りの子供たちからは、変な子供としか見られない。 息子に強くあって欲しい、と願うのは特に父親だった。 最初は笑ってみていた近所の人たちも、学芸会でリュドが白雪姫にすり替わったことから、男女の存在を許さなくなる。 最初、リュドに味方していた母親も、リュドの女装によって自分の生活が浸食され始めると、父親以上にリュドに辛くあたる。 どうやってこの映画を終わらせるのかと見ていると、引っ越した先には男の子になりたい女の子がいた。 この映画でも、もちろん最後はリュドの生き方が認められるのだが、両親の揺れが良く描かれており、良い映画に仕上がっている。 リュドのお姉さんには、少しブスい少女を配して、リュドのかわいらしさをより強調していた。 こうした性別不適合は、既に克服されたと思っていたが、まだ映画の主題になるくらいだから、差別の目にさらされているのだろう。 | |||||||
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