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在日韓国人である柳美里の同名の小説を、韓国人の監督が映画化した。 製作スタッフのほとんどは韓国人で、出演者は日本人と在日韓国人という不思議な組み合わせである。 小説の主題は、韓国人や在日韓国人に関するものではないので、なぜ韓国人スタッフになったのか、ちょっと理解に苦しむところではある。 映画で描かれている主題も、民族の問題はなく、家族の問題だけである。
林家は、父親(梁石日)、その妻(伊佐山ひろ子)、本人(柳愛里)、弟(中島忍)、妹(松田いちほ)の5人家族だった。 家族は同じ屋根の下に住み、一緒に食事をするという現実が崩れて久しいが、それでも家族は同じ屋根の下に住み、一緒に食事をするという常識は崩れていない。 この映画も基本的には、その範疇から脱していない。 核家族が工業化に最適だったから、大家族から核家族への変化が進んだわけで、核家族それ自体が歴史的に普遍的なものではない。 大家族が崩壊するときにも、様々なエピソードがあった。 この映画も、核家族の崩壊の中で、異常な対応をする人々と言った視点しかなく、その次へと進む展望はない。 すでにきちんと生活できている大人たちを、いつまでも同じ場所につなぎ止めておくことの方が、変だとは思わないのであろうか。 映画としてみると、各部分には笑える要素がたくさんある。 1998年の韓国映画。 | |||||||||
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