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北野武監督の7作目であるが、ヴェネチアの映画祭でグランプリを取ったので、一躍有名になった。 管理化された現代社会のなかで、奔放に生きようとする男の独りよがりなセンチメンタリズムが主題で、実に古くさいものである。 映画そのものは、彼のいつもの暴力物の展開で、彼自身が演じる口数少ない西刑事の純愛物である。 殉職した同僚刑事や、下半身不随になった刑事たちに、一方的に個人的な思い入れを残し、しかも不治の病になった奥さんへの純愛を不器用に表す。 「ボニー アンド クライド」とこの映画の重大な違いが、二つある。 彼の映画の主題は、社会に対して一貫して個人的に反抗して、最後に「私」が崩壊するものだった。 もう一つの違いは、自殺する結末のつけかたである。 きちんと脚本を作って、俳優たちに自分の役割を判らせてから、撮影にはいるべきである。 | |||||
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