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お伽噺のような現実のような不思議な印象の映画である。 主人公のボビー(クリスチャン・ベール)は小さな時に交通事故にあって、いくらか知恵遅れになってしまった。 そのため、学校には行かず、家で育った。 なぜか父親は死んでいた。 未亡人の母親が、大きな百貨店を経営していたが、彼女には経営の才能はない。 裕福だった彼の家は、先行きが怪しくなった。 そこで再婚した相手が大男のデ・ウィンター(ダニエル・ベンザリ)で、ボビーとは馬が合わない。 しかし、彼には経営の才能があり、百貨店を建て直した。 と、その時、母親が死んでしまった。
母親の葬式から、映画が始まる。 サマーズは銀行の支配人にまでなったが、銀行から大金を持ち出してしまった。 デ・ウィンターは二人を殺して地面に埋めようとするが、機を見計らってボビーが逆襲し、彼を廃坑へとおびき寄せ殺してしまう。 生きているものはみな尊い、命こそ至高のものだ。 近代になって、すべての人間の命が等価になり、女性や障害者も解放された今、もはや差別されている者はいない。 しかし、どう考えても変である。 近代が終わりつつあるわが国でも、人間より動植物の命のほうが大切だ、と言った主張が台頭してくるだろう。 動物こそ大切で人間は死んでも良いのだというのは、人間のおごりの裏返しにしか過ぎず、きわめて限定的な主張である。 1998年のイギリス映画 | |||||||||
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