|
|||||||||
博物館の警備員を首になった男サム・ベイリー(ジョン・トラボルタ)が、館長に再雇用を頼みにいく。 サムは再雇用を頼みに来ただけだったが、自分の要求を世に訴えよというマックスの口車に乗って、博物館に立てこもることになる。
小さな事件がマックスというマスコミ人の功名心によって、大きく拡大される前半は、マックスが悪者に描かれている。 事件が全国的な関心事へと転じるに従って、放送も全国ネットが切りまわし始める。 状況に追いつめられたマックスは、当初の思惑通りに行かないことに見切りをつけ、テレビを通じての世論の操作をあきらめる。 映画としては、マックスが悪役を演じる前半と、人間愛に目覚める後半の繋がりが悪く、第一級の作品とは言い難い。 わが国より遙かに大衆社会化が進んで、しかも、マスコミの発達は異常なくらいのアメリカで、こうした映画が作られることは、アメリカの懐の深さを改めて感じる。 「マッド・シティ」というタイトル通り、大衆社会の行き過ぎを主題にしている。 サムが再雇用を希望し、人質を取っても、館長は交渉に応じようとはしなかった。 同じ世代のロバート・デ・ニーロなどと比べても、ダスティン・ホフマンの演技は自然で好感が持てる。 1997年のアメリカ映画 | |||||||||
<TAKUMI シネマ>のおすすめ映画 2009年−私の中のあなた、フロスト/ニクソン 2008年−ダーク ナイト、バンテージ・ポイント 2007年−告発のとき、それでもボクはやってない 2006年−家族の誕生、V フォー・ヴァンデッタ 2005年−シリアナ 2004年−アイ、 ロボット、ヴェラ・ドレイク、ミリオンダラー ベイビィ 2003年−オールド・ボーイ、16歳の合衆国 2002年−エデンより彼方に、シカゴ、しあわせな孤独、ホワイト オランダー、フォーン・ブース、 マイノリティ リポート 2001年−ゴースト ワールド、少林サッカー 2000年−アメリカン サイコ、鬼が来た!、ガールファイト、クイルズ 1999年−アメリカン ビューティ、暗い日曜日、ツインフォールズアイダホ、ファイト クラブ、 マトリックス、マルコヴィッチの穴 1998年−イフ オンリー、イースト・ウエスト、ザ トゥルーマン ショー、ハピネス 1997年−オープン ユア アイズ、グッド ウィル ハンティング、クワトロ ディアス、 チェイシング エイミー、フェイク、ヘンリー・フール、ラリー フリント 1996年−この森で、天使はバスを降りた、ジャック、バードケージ、もののけ姫 1995年以前−ゲット ショーティ、シャイン、セヴン、トントンの夏休み、ミュート ウィットネス、 リーヴィング ラスヴェガス |
|||||||||
|