|
|||||||||
1954年、朝鮮戦争から復員した2人の男性の青春物語である。 1人はソニー(ジェレミー・ディヴィス)で、アメリカ国内勤務だった。 もう一人はガナー(ベン・アフレック)で、朝鮮の前線にいっていた。 高校が同じだった2人は、帰りの列車の中で知り合い、意気投合する。
2人はちょうど20歳。 これからの人生計画を何とか立てようとしているが、何をして良いか判らない毎日である。 戦争から帰ってきて、すぐに自分の人生設計などできはしないほうが自然である。 ガナーは明るく外向的で、スポーツ万能、女性にはモテモテのいわゆる格好いい奴。 それに対して、ソニーは内向的で、スポーツはダメ、体も貧弱である。 高校時代の恋人は、2人とも良い女性たちである。 ガナーはのぼせ上がるが、如何せん教養のなさが丸出しで、軽くあしらわれる。 車で事故って、ガナーは無事だったが、ソニーは数ヶ月の入院。 ソニーの家庭は、敬虔なクリスチャンで、両親ともに彼のことを心配している。 朝鮮戦争終了当時の時代を背景にして、若者の青春を少しほろ苦く、しかし温かい目をもって描いた映画である。 劣等感でいっぱいの若者ソニーをジェレミー・ディヴィスが演じ、粗野だが良い奴のガナーをベン・アフレックが演じているが、ともに適役であった。 映画の中で、ソニーがサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を持ち出すのは良い。 「孤独な群衆」は高卒のGIに、馴染みのある本とは思われないから、原作者ダン・ウェイクフィールドの思い入れで挿入されたものであろう。 この映画を撮ったマーク・ペリントンは、これが監督第1作目である。 1997年のアメリカ映画 | |||||||||
<TAKUMI シネマ>のおすすめ映画 2009年−私の中のあなた、フロスト/ニクソン 2008年−ダーク ナイト、バンテージ・ポイント 2007年−告発のとき、それでもボクはやってない 2006年−家族の誕生、V フォー・ヴァンデッタ 2005年−シリアナ 2004年−アイ、 ロボット、ヴェラ・ドレイク、ミリオンダラー ベイビィ 2003年−オールド・ボーイ、16歳の合衆国 2002年−エデンより彼方に、シカゴ、しあわせな孤独、ホワイト オランダー、フォーン・ブース、 マイノリティ リポート 2001年−ゴースト ワールド、少林サッカー 2000年−アメリカン サイコ、鬼が来た!、ガールファイト、クイルズ 1999年−アメリカン ビューティ、暗い日曜日、ツインフォールズアイダホ、ファイト クラブ、 マトリックス、マルコヴィッチの穴 1998年−イフ オンリー、イースト・ウエスト、ザ トゥルーマン ショー、ハピネス 1997年−オープン ユア アイズ、グッド ウィル ハンティング、クワトロ ディアス、 チェイシング エイミー、フェイク、ヘンリー・フール、ラリー フリント 1996年−この森で、天使はバスを降りた、ジャック、バードケージ、もののけ姫 1995年以前−ゲット ショーティ、シャイン、セヴン、トントンの夏休み、ミュート ウィットネス、 リーヴィング ラスヴェガス |
|||||||||
|