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驚異的な記憶力と、理科系に天才的な才能を持つ男の子ウイル・ハンティング(マット・デイモン)は、愛情を知らずに育ったので、誰に対しても心を開くことができなかった。 愛情を感じる回路が閉ざされた子供で、傷害事件で警察のやっかいになってばかりいた。 今も、保護観察の身で、大学の用務員として清掃をしていた。 しかし仕事の途中で、廊下に書かれた難しい問題を、簡単に解いたのを数学の教授に見られたことから、彼の人生は変わり始める。 フィールズ賞を受賞している数学のランボー教授(ステラン・スカルスゲールド)は、彼の学問に対する信念が、ウイルの天才的な数学の才能を埋没させることを許さない。
ウイルはカウンセリングを受けるも、カウンセラーをからかうのでカウンセラーには次々と断られて、彼のカウンセリングを引き受ける人がいない。 ウイルの三人の友達、やっとできた恋人スカイラー(ミニー・ドライヴァー)、ショーンそれにランボー教授をめぐって話はすすむ。 今年のオスカーでは、脚本賞は間違いないだろう。 江戸時代に天才と言われた人たちの才能は、現在の高校生から見れば、驚くには足らずまったく普通である。 情報社会への入り口で困惑し、自分の有り余る才能を持てあましている子供たちを、暖かく見つめる映画である。 時代の転換点では、新しい社会と古い社会の両方に、身をおかざるを得ない。 人間関係を取り結ぶことが困難に見える今日の状況に、この映画は正面から取り組んでいる。 アメリカという風土が天才を発見し、許容するにしても、すごい社会である。 ショーンの行動も誠実ではあるが、カウンセラーという自分の仕事であり、特記されることはない。 我が国でも、新たな才能は生まれているはずである。 ウイルがスカイラーを追ってカルフォルニアへ行くエンディングはよいとしても、ショーンのエンディングは難しかっただろう。 1997年のアメリカ映画 | |||||||||
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