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こんなに何の変哲もない映画が作れてしまうのだから、時代の力というのは恐ろしい。 田舎の町に住む二人の子供たちの、身の回りにあるありふれた事柄を題材にしながら、ややメルヘンチックにしかも世紀末的に撮った映画である。 この映画が、どんな思想的な背景をもつのだか、僕には判らない。 アメリカの映画を見ていると、暴力や家庭の崩壊のされ方は、筆舌に尽くしがたいと感じる。 この映画はアメリカ映画でありながら、イギリス映画のようなシニカルさがある。 気になるのは映画製作者たちが意図している以上に、子供を取り巻く環境のバラバラさである。 子供が放置される状況は、決して好ましいとは思っていないだろうが、それに対してこのハーモニー・コリン監督はどんな提案をしたいのだろう。 ところが彼はそうした提案には、まったく触れようともしない。 | ||||
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