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ニュージーランドのある家で、納屋から古い映画のフィルムが発見された。なぞの映画監督とされていたコリン・マッケンジーが、生前に撮影した貴重なフィルムである。 当初、大したことはないと思っていたが、そのフィルには瞠目すべき事実が描かれていた。それは映画史のみならず、世界の歴史を書き換えるものだった。しかも密林の中で、巨大な映画のセットが発見されるに及んで、コリン・マッケンジーが映画史上、殿堂入りする人物であることが判ってきた。
映画を見ている最中は、本当かと半信半疑であるが、よく考えれば、これはドキュメンタリーの手法をとった劇映画であることがわかる。映画は、コリン・マッケンジーの伝記といった仕立てになっており、一つ一つのエピソードはなかなか良く考えられている。フィルムがまだそれ程普及していなかった頃、彼は映画に自分の天職を見いだし、そのために自分の人生をなげうっていく。 彼の撮ったフィルムには、ライト兄弟よりも9ヶ月も早く空を飛んだ飛行機が収められていたり、カラーの画面があったりと、なかなかに楽しい。また、長編劇映画「サロメ」の撮影、そのための金の工面、アメリカの資本家との共同、その破綻からギャングに追われること、またソビエトから資金援助を受けたのでスターリンから追われることなど、奇想天外なストーリーと言っていい。 歴史がこうだったらというお遊びとしては面白い。しかし、サム・ニールなど、ニュージーランドを代表する映画人がたくさん出演しているが、この映画でいったい何を言いたかったのか、ちょっと理解できなかった。原題は「forgotten silver」である。 1997年のニュージーランド映画。 | |||||
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