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触っただけで病気をなおせる若い男性ジュヴナル(スキート・ウーリッチ)の、奇跡の行動に恋愛を絡めた話である。 時代の転換という不安定な時期に、出るべくして出てきた話だが、やっぱりというかとうとうというか、人智を越えたものにすがりたい危険な時代の臭いがする。 聖名ジュヴナル、世俗名チャ−リー・ローソンという青年が、アマゾンの奥地で7年間にわたって修行し、自分は奇跡を行えることに気づいた。 筋はだいたい想像のうちで、ジュヴナルの超能力を使って、自分たちの目的を遂げようとする動きに、彼が巻き込まれる。 情報社会へと入ろうとしている今、既存の価値観が崩壊し、役に立たなくなり始めている。 奇跡をまとった宗教も同じで、寄るべきものが揺らいでいるように感じられる時代に、その勢力を伸張する。 体の悪いところが直る、これはいつの時代にも人間が欲している奇跡である。 ジュヴナルに、神は信じるが教会は信じないと言わせたり、神を試したから奇跡の能力がなくなったとか、その主張は陳腐である。 映画としてはまった面白みはないが、ジュヴナルを演じたスキート・ウーリッチが、いい雰囲気だった。 | |||
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