タクミシネマ                  世界中がアイ・ラヴ・ユー

世界中がアイ ラヴ ユー     ウディ・アレン監督 

 ニューヨークのお金持ちのたわいない話だが、ミュージカル仕立てのなかなか楽しい映画である。
ウディ・アレンが監督し、出演もしている。

 ジョー(ウディ・アレン)の前妻スティフィ(ゴールディ・ホーン)は、今ボブ(ドリュー・バルモア)と何不自由なく住んでいる。
子供はボブとの間にスカイラー、ローラ、レインの女の子三人と男の子、ジョーとの間にDJと言う女の子が一人。
それにおじいちゃんと女中さんと言う大家族である。
スティフィとジョーは離婚したと言っても、今でも仲良し、ボブともどもつき合いがある。


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劇場パンフレットから

 女の子たちの淡い恋愛感情と、ジョーの恋愛願望を絡めて物語は進む。
スカイラーは結婚間近だったが、母親が慈善活動で家に呼んだ刑務所帰りの男と結婚すると言い出す。
また、パリに住むジョーはDJに進められて、人妻と恋愛。
ニューヨークとパリ・ヴェニスを結んでのお話だが、アメリカ人と言うかウッディ・アレンのヨーロッパ・コンプレックスが感じられて、おかしい。

 しかし、アメリカ人のパリへのコンプレックスを見せられても、いまや微笑ましいだけである。
没落するものにコンプレックスを感じていることは、それがよく見きれるだけに、嫉妬心もわかないし、平静で見ていられる。

 この映画の特徴は歌と踊りで、しかも、役者たちが歌い踊る。
素人歌手たちは、それぞれに味があってなかなかである。
本物のダンサーが踊る場面は、それは素晴らしく、特に背広と言った普通の洋服で踊るシーンは、意外感を伴いながらも、実に新鮮だった。

 特別に難しい主題があるわけではなく、ニューヨークのお金持ちたちの生活を粋に、おしゃれに映画化している。1996年のアメリカ映画。


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