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アメリカの若者のイライラを画面にたたきつけた映画で、その気持ちは痛いほど伝わってくる。少ない予算の中で、良くやっている。 デトロイトに住む、黒人男性のスプーン(トゥパック・シャクール)と、白人男性のストレッチ(ティム・ロス)それに黒人女性のクッキー(タンディ・ニュートン)の三人は、バンドを組んでいる。 そんな日々、クッキーがオーバー・ドーズで意識不明になる。 クッキーを病院に残して、スプーンは麻薬を止める決意をする。 その途中で、本人は知っていながら秘密にしていたのだが、ストレッチがHIVの陽性者だと分かったり、麻薬売買の絡みから売人から追いかけられたり、殺人犯に間違えられたり、とにかく彼等の思うとおりにならない。
音楽の才能がありながら、なかなか世に出られない彼等のイライラが良く伝わってくる。 工業社会に入って以降、労働と学習が分離し、労働の支えがなくなった分だけ、生きる手応えがなくなった。 工業社会の秩序が破綻した今日、彼等の悩みは解決しようがない。 自分で脚本も書いたこの監督は、俳優だったらしく、自らもこの映画に出演している。 1996年のアメリカ映画。 | ||||||||
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