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自然が生のままで残るカナダはオンタリオ州の田舎でも、土地の開発が進んでいる。 生活が苦しくなった農家の人が宅造して、自分の土地を売る。 そのために宅造工事が始まった。 その工事で、卵を温めていた野鴨が死んでしまい、16ヶの卵が残される。 それを見つけた女の子エミリーが、父親には内緒で孵化させる。 映画の中ではグースとはいわずギースといわれるが、グースはギースの複数形だそうな。
エミリーは両親が離婚し、母親とニュージーランドに住んでいたが、交通事故で母親が他界した。 そんな時に、野鴨の卵を孵化させたのである。 家の中で野鴨の雛を飼われた父親は閉口するが、野鴨の飼育を仲立ちとして、二人は心を通わせ始める。 ウルトラ ライト プレーンが趣味だった父親が、エミリーの操縦する飛行機なら野鴨は従うに違いないと考える。 母親が他界した後の、父親と娘の家族愛につての論評はここでは控えるが、映画のもとになった実話では、両親は離婚もしておらず、健在だということは考えておいていい。 自然保護と開発の対立が語られるが、ここでは農民側から開発が起きていること。 しかしここでは、自然との共存と開発が通俗的な正義感を除いて、環境保護の理念と農民の経済活動というかたちで提示される。 今や人間生活は、農業といえども自然と共存しない。 自然保護にあたる役人がいて、父親は彼に相談に行く。 たった16羽の野鴨に、季節の渡りをさせるために、大人四人とエミリーがかかりきりになる。 渡りの途中で空軍基地に不時着しようとするが、基地は未確認飛行物体の飛来で大騒ぎとなる。 実話を基にしているというが、映画としても良くできている。 一銭の儲けにもならず、何の役にもたたないことのために、ただ自分たちの信じることのために、すべての常識を越えて、情熱を傾ける姿勢には心が熱くなる。 1996年のカナダ映画 | |||||||||
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