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子供が生まれたけれど、なんだか落ちつかない毎日を送るメル(ベン・スティラー)は、その原因を自分が養子であることに求める。 そこで、自分の血縁の親を捜し始める。 養子縁組協会にいくと、自分の血親が簡単に判った。 養親に血親捜しの決意を話すと、自分たちが親として失格かと悩む。 自分の血親を捜すことから、アメリカの現状を批判的に、ただし肯定的に描いたコメディーである。 血親はサンディエゴにいると分かり、メルは妻ナンシー(パトリシア・アークエット)と子供そして養子縁組協会から派遣された美人の精神科医ティナ(テア・レオーニ)の四人で、ニューヨークを出発する。
メルはこの男からトラックの運転を教わろうとすると、郵便局を壊してしまい、FBIに逮捕される。 ニューメキシコにいる血縁の両親は現役のヒッピーで、表向きは芸術家だが、いまでもLSDをつくっている。 プライバシーのないB&Bよりもモーテルがいいとか、情報社会に入りつつあるアメリカでも、古い社会の習慣も残っていることがうかがえる。 メル夫婦、養親、間違いだった母親、間違いだった父親、血親、ゲイ夫婦、精神科医など、いかにも現代アメリカを象徴する人間を、より誇張して登場させる。 レンタカーは白のトーラスばかりという同質な工業社会でありながら、60年代から90年代の象徴的な人間関係を登場させ、如何に人間が多様化したかをみせる。 アメリカを愛し、アメリカに愛情を捧げながら、アメリカを揶揄するという自虐的なコメディーがつくれるようになった。 1996年のアメリカ映画 | |||||
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