|
|||||||
イギリスにおけるバレエのダンサーたちの物語なのだが、この世界にはもともとゲイが多い。 他界した有名人を見ても、ヌエレフにしてもジョルジュ・ドンにしても、みなゲイだった。 デザイナーやその手の他の職業に比べても、国を問わずなぜか、ダンサーにはゲイが多い気がする。
主人公トニオ(ジェイソン・フレミング)のバレエの師であり、恋人でもあったラモン(アントニー・ヒギンズ)のベットから話は始まる。 すでにエイズが発症しており、命は時間の問題になっている。 ラモンの属したバレエ団は、ラモンが抜けたことや新たな指導者を欠いたことから、存亡の危機にたたされていた。 そのうえ、団長ルナ(ドロシー・テューティン)もアルツハイマー症で、劇団の先はない。 このバレエ団はゲイによって発展してきた。 バレエの話と、トニオの新しい恋愛とがからんで映画は展開する。 この映画は、ダンサーを主人公にしているが、本当の主題はゲイの恋愛映画である。 異性愛をあつかった恋愛映画は、たとえ主人公が美男美女であっても、観客は主人公に自分を引きつけて画面に同化できる。 一般論としても恋愛感情は生殖行為を含んでいるので、他人を排除するものではある。 ゲイの場合には肉体関係があっても、生殖という生理的な基盤を欠いており、 トニオを演じたジェイソン・フレミングがダンサーではなく役者のため、ダンスシーンがそれらしくない。 1996年のイギリス映画でありながら、マーティン・シャーマン脚本、ナンシー・メックラー監督と両方ともアメリカ人である。 | |||||||
<TAKUMI シネマ>のおすすめ映画 2009年−私の中のあなた、フロスト/ニクソン 2008年−ダーク ナイト、バンテージ・ポイント 2007年−告発のとき、それでもボクはやってない 2006年−家族の誕生、V フォー・ヴァンデッタ 2005年−シリアナ 2004年−アイ、 ロボット、ヴェラ・ドレイク、ミリオンダラー ベイビィ 2003年−オールド・ボーイ、16歳の合衆国 2002年−エデンより彼方に、シカゴ、しあわせな孤独、ホワイト オランダー、フォーン・ブース、 マイノリティ リポート 2001年−ゴースト ワールド、少林サッカー 2000年−アメリカン サイコ、鬼が来た!、ガールファイト、クイルズ 1999年−アメリカン ビューティ、暗い日曜日、ツインフォールズアイダホ、ファイト クラブ、 マトリックス、マルコヴィッチの穴 1998年−イフ オンリー、イースト・ウエスト、ザ トゥルーマン ショー、ハピネス 1997年−オープン ユア アイズ、グッド ウィル ハンティング、クワトロ ディアス、 チェイシング エイミー、フェイク、ヘンリー・フール、ラリー フリント 1996年−この森で、天使はバスを降りた、ジャック、バードケージ、もののけ姫 1995年以前−ゲット ショーティ、シャイン、セヴン、トントンの夏休み、ミュート ウィットネス、 リーヴィング ラスヴェガス |
|||||||
|